2025/12/05

修繕積立金の値上げが2倍でも止まらない。工事費の急騰が引き起こす連鎖

値上げ・不足・トラブル

DMM株で今すぐ新NISAを始める
完全無料

口座開設3分・手数料0・お取引まで最短即日

最近、修繕積立金の話をすると、誰かしらがこう言う。

また上がった

2倍になった

これ、どこまでいくんだろうね

半分冗談みたいに聞こえるけれど、

実はもう冗談ではない。

2倍になっても止まらない。

そんな時代がじわじわと常識になりつつある。

私はある日、管理組合の資料をめくっていて、

工事費の見積もり欄を見た瞬間に固まったことがある。

思っていた数字より、平気で40〜60％上がっていたのだ。

工事費の急騰。

それが、修繕積立金の値上げ連鎖のスタート地点にある。

静かだけれど、逃げ場のない現実だ。

2倍の値上げは異常ではない。むしろ今は普通になりつつある

修繕積立金が2倍になるなんて、昔は想像もしなかった。

管理費と合わせて毎月2万円だったものが、

気づけば3万、4万へ。

住民の反発が強いところでは

一時金という形で請求されることもある。

でも、この値上げは管理組合の暴走ではない。

むしろ必要最低限のラインだ。

理由はひとつ。

工事費が止まらないスピードで上がっている。

足場

外壁塗装

防水工事

給排水管

エレベーターの更新

ほぼ全部が値上がりしている。

特にここ数年は、工事会社ですら

見積りを半年以上固定できない

という声が増えている。

そんな状況で、修繕積立金が2倍に増えるのは

もはや自然な反応、とすら言える。

値上げが起きる連鎖はとても単純。でも住民からは見えにくい

修繕積立金の値上げは、いきなり起きるわけではない。

静かに、じわじわ、そして突然来る。

その裏側には、小さな連鎖がある。

工事費が上がる

見積額が想定の1.3〜1.6倍になる

長期修繕計画が成り立たなくなる

積立金が足りない

管理組合が値上げを検討する

住民が反対する

数年後にもっと大きな値上げをせざるを得ない

最初の小さなズレが、最後には2倍という数字になって返ってくる。

これが、

修繕積立金の値上げ連鎖

だ。

しかも住民は、この連鎖の途中をあまり知らない。

管理組合がどれだけギリギリの予算で戦っているか。

工事の見積りにどれだけ驚いているか。

計画と現実がどれだけ乖離しているか。

表には出てこない。

だから、通知だけ見ると

なんでこんなに上がるの？

と感じてしまうのだ。

築20年を超えると、値上げスピードは一気に加速する

築10〜15年くらいまでは、まだ静かだ。

小さな補修で済む。

設備の寿命も残っている。

でも、築20年を超えると一気に変わる。

外壁補修

バルコニー防水

鉄部塗装

給排水管の交換

エレベーターの更新

金額が桁違いになる工事が、次々と待っている。

ここで、工事費の高騰という追い風が吹いてくる。

追い風というより、正確には逆風だ。

費用は増える。

寿命は尽きる。

工事は先送りできない。

結果、修繕積立金の値上げは避けられない。

むしろ、マイルドに済むほうが珍しい。

値上げが2倍で済まないマンションの特徴

住んでいるマンションによっては、2倍どころか

3倍に跳ね上がることもある。

共通して見られる特徴は次の通り。

特に、滞納者がいるマンションは負担が跳ね上がる。

1人が払わない分を、残り全員で補う形になる。

修繕積立金の世界は、想像以上にシビアだ。

一時金が発生すると、住民の生活が壊れる

2倍の値上げで済めばまだいい。

問題は、一時金だ。

40万円

60万円

100万円

こうした金額が突然必要になることもある。

私自身、知人のマンションで

エレベーター交換に80万円

という通知が来た話を聞いたとき、

背筋が少しだけ冷えた。

一時金は、家計を直撃する。

そして、こうなると管理組合の雰囲気が変わる。

何かを決めるたびに、住民の間に

この前も払ったのに

という空気が走る。

マンションの雰囲気というのは、意外に数字で決まる。

ここでいったん、未来を軽くする視点に触れておく

修繕積立金の値上げは止められない。

工事費の上昇も止められない。

でも、ひとつだけできることがある。

自分の資産を育てること。

固定費の増加には逆らえない。

でも、資産の成長はコントロールできる。

私はこれを理解したとき、

気持ちが少しだけ軽くなった。

特に、S&P500が

長期で年7〜10％で成長してきた

という数字を見たとき、

未来の値上げと戦う方法は節約ではなく、別の柱を育てることだ

と気づいた。

→ DMM株｜新NISAはこちら (無料）

無理におすすめするつもりはない。

ただ、

修繕積立金の値上げ通知を見て息が詰まるような感覚

は、多くの人が経験しているはずだ。

あの感覚を和らげる方法は、意外とシンプルだったりする。

値上げが続く未来をどう読むか

修繕積立金の上昇は、これから10〜20年の間に

さらに加速すると言われている。

理由は簡単。

これらの要素すべてが、値上げ方向に働いている。

逆方向に働く要素は、ほぼゼロだ。

だから

2倍になったから、もう落ち着くだろう

という期待は捨てたほうがいい。

むしろ

これがスタートライン

だと思ったほうが現実的だ。

値上げは止められない。でも備え方は選べる

修繕積立金が2倍になるのは、もはや珍しいことではない。

工事費の急騰が続く限り、この流れは止まらない。

だからこそ、

未来の負担に備える方法をいま持っておくことが大事だ。

値上げ通知は変えられない。

でも、資産の未来は選べる。

苦しい現実の中にも、選択できる部分はある。

そこを握っておくかどうかで、未来の安心は大きく変わる。

少しでも、次の通知を受け取るときの呼吸が軽くなりますように。